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実はドラッグストアーに売っているカラー剤が悪い訳では無い。もちろん、確実に染まるように処方されているのだから、美容室で扱う薬剤に比べると、色素量が多かったり、アルカリ剤が多かったりするでしょう。それとダメージ感が伝わらないようにシリコン系の皮膜剤もタップリ入っていると思います。
それでも当然ですが、きちんと日本で認可されているものでありますから、無茶苦茶なものでは無いことはご承知の通りです。
では何故セルフカラーを薦めないのか。
端的に言いますと、テクニックです。
私共の店では、一回でも染めているところと、全く染めたことの無い部分を塗り分けています。
前者を既染部、後者を新生部と呼んでいます。
既染部は新生部よりも、ダメージを受け易い状態になっています。
ヘアカラーの仕組みもお伝えしたいと思います。
カラー剤は、基本的にブリーチの効果と、剤の持つ色素を髪に染める。という2つの働きを1度にしています。
そのブリーチの効果は、人の持つ”メラニン色素”にしか発揮でき無いようになっています。
ですから、私どもは既染部を染める時は、ブリーチ効果をなくしたカラー剤を使用しています。
染めた髪の色が暗かったからといって、より明るいカラー剤で染めても明るくなりません。
これは、カラー剤のブリーチの効果が、メラニン色素にしか働かないことを表しています。
コレを明るくするには、脱染剤という粉状のブリーチ剤を使うしかありません。
カラー剤にはブリーチの効果と色素を入れるという、2つの効果があるということを、是非覚えておいてください。
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話を戻します。
セルフカラーをする場合、一人で施術する訳なので、新生部と既染部を塗り分けることはできません。
既染部にも、カラー剤が付いてしまいます。
仮に月に1回、セルフカラーをしたとします。毛先の部分まで染めることを繰り返した。という設定にします。髪は1ヶ月に約1cm伸びます。
根元から12cmの部分で12回、15cmのところで15回染まっていることになります。
先ほどの話でありましたように、髪の中ではブリーチと染める、ということを染める度に繰り返すことになります。
カラー剤のブリーチ効果はメラニン色素にしか効きませんので、メラニン色素がなくなってしまうところまで来ると、染めるという効果しか発揮しなくなり、色素だけが蓄積されるようになります。
これが、続くと毛先に行けば行くほど、髪が黒くなり、ダメージも蓄積されます。
いわゆる逆プリン状態です。
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上は、ネットでトリートメントカラーをした後の写真を取得したものです。濡れていることもありますが、根元より毛先側がしっかり染まっている。
 これは、薬剤の良し悪しではありません。どのカラー剤でも同じ現象が起こります。
私たちも、このような髪の素材をたまに見ます。ここまで進行してしまうと、迷うこと多々です。
縮毛矯正したり、パーマをかけたりはご自身ではできないので、美容室に行く以外無いですもんね。
私たちは怖いのです。
 キレイになろうと思って当店を選んでくれた。その想いに是非応えたい。キレイになったと喜んでくれるように、私たちも全力を尽くすぞ。(美容師という職業を選んでいる方は、ほとんどそうだと思います)
ただ、どれくらいのダメージが進行しているのか?はたして、パーマして大丈夫か?キレイにパーマがかかるのか?縮毛矯正したのに、チリチリになってしまったら・・・髪が溶けないか・・・もし失敗したら・・・もし悲しい結果になったら・・・ 。
今までの化学的な処理をした履歴が判らない状態では、お客様にお聞きして、自分の経験による感覚とカンに頼るしかありません。
お客様は我々を全能と思っているのか、まさかそんなギリギリのことをやっていると思わないかも知れません。
当然、お客様にもお伝えしますが、私たちほど深刻になっていない気がします。
伝え方の問題かも知れませんが・・・
という理由により、セルフカラーはオススメしません。
しかし様々な理由により、セルフカラーしかできない方も当然いらっしゃると思います。そんな時はできるだけ細かく、美容師に伝えてください。
どのくらいのペースで染めているか。生え際や分け目だけ染めているか等、よろしくお願いいたします。